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Takayanagi Lab.

Research

Proton transfer

 化学式では水はH2O、有機化合物は主にCnHm、また地球や宇宙に存在する元素の 90 % 以上は水素 H ( プロトンH+ を含む ) です。 そこからも分かるように、身の回りで起こる化学反応で H や H+ が関わらない反応はないと言っても過言ではありません。

 これほど身近な H / H+ には、その質量の軽さから非常に量子性が強く、また反応性も大きいという性質があります。 そのため、それが関わる反応は複雑になることが多く計算的にも大変困難になることから、近似された計算がよく行われます。 しかし、この方法では多くの量子的効果が無視されてしまいます。

 先ほども言いましたが、H や H+ は量子的性質がよく表れる粒子です。 ですので、私たちは、そのような方法では水素 / プロトンの関わる化学反応の正しい理解ができないのではないか、と考えています。

 そこで我々は、量子性を含んだ計算手法を用いて H / H+ の関わる化学反応を理解することを試みています。

具体的な研究例

”H6+”の原子核量子効果を取り入れた分子構造

(written by Akira Kakizaki)

プロトンの量子的反応機構の解明

(written by Takehiro Yoshikawa)

酸解離メカニズムの理解

(written by Shuichi Sugawara)

軽量原子の量子効果研究

(written by Tomokazu Tanaka)