基礎化学プログラムの概要
埼玉大学大学院理工学研究科・教育部の博士前期課程は5専攻に分かれており、基礎化学プログラムは応用化学プログラム、物理学プログラムとともに物質科学専攻を構成しています。化学系の2プログラム間では授業が共通に開講されており、また理化学研究所と産業技術総合研究所の研究員が連携教員として教育/研究に参加しています。
大学院理工学研究科・教育部の博士後期課程理工学専攻は6コースに分かれており、基礎化学系の教員は物質科学コースにおいて教育を担当しています。
基礎化学プログラムの教育/研究目標
埼玉大学大学院理工学研究科物質科学専攻基礎化学プログラムでは、「物質とは何か」というシンプルかつ深淵なるテーマについて、理学的視点に立って教育および研究を行っています。すなわち、無機、有機を問わずさまざまな物質の反応や性質を研究し、構成原子や分子の構造を調べ、新たな物質を合成し、さらに機能性の発現を目指しています。1億6000万種以上という膨大な数の物質が知られ、実際に使用されている現代社会においては、物質の性質や構造および機能を研究することは非常に重要です。
教育においては、化学の研究者、教育者、技術者またはその周辺領域の科学を専攻するものに必要な 知識と技術の習得、問題を発見し解決できる能力の開発、さらに自然科学における「化学」の役割を理解し、その重要性を認識した広い視野をもつ社会人の育成を目指しています。この目的を効果的に達成するために、専門分野の講義や学外の講師による特別講義、研究室における論文輪講や研究報告会が行われています。さらに修士論文作成のために一つの研究課題に取り組み、研究の最前線を体得することを目指しています。