埼玉大学理学部基礎化学科は、昭和24年に設置された文理学部理学科化学講座、理工学部化学科(昭和41年)、理学部化学科(昭和51年)を経て、平成7年度に新しい研究分野を加えて発足し、「合成化学講座」と「解析化学講座」の2講座に所属する教員が教育と研究を行ってきました。平成18年度からは大学院改組に伴い、教員は大学院理工学研究科研究部・物質科学部門の「物質基礎領域(元素化学研究分野)」と「物質機能領域(機能分子解析)」に所属していますが、引き続き基礎化学科の教育を担当しています。また,最新の測定・分析機器が設置されている「科学分析支援センター」に所属する化学系教員も、基礎化学科の講義や研究に協力しています。
大学院理工学研究科・教育部の博士前期課程は5専攻・11プログラムに別れており、基礎化学プログラム(PG)は物理学プログラム、応用化学プログラムとともに物質科学専攻を構成しています(令和4年4月より改組)。また理化学研究所の研究員が客員教員として教育/研究に参加しています。
大学院理工学研究科・教育部の博士後期課程理工学専攻は6コースに分かれており、基礎化学系の教員は物質科学コースにおいて教育を担当しています。
基礎化学プログラム・基礎化学科では、化学と実験が好きな学生が多く入学してくれることを望んでいます。将来、幅広い視野を持った研究者、教育者および技術者などになるためには、他の学問分野(例えば数学、物理学や生物学など)にも興味を持つことと英語など外国語を使いこなせることが重要です。埼玉大学の基礎化学プログラム・基礎化学科で化学の知識や技術を学び、物質の際限のない探究の世界にむけてはばたこうではありませんか。
令和4〜6年度基礎化学プログラム・基礎化学科長 上野 啓司